サッカーなんてあまり興味がなかった私が、気づけばJリーグにどっぷりハマった1年の記録

はじまりは「無料招待」の当選から

きっかけは2024年6月。Jリーグから届いた、国立競技場での無料招待キャンペーンの当選通知でした。「鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノス」の試合です。
ちょうど上の子が小学生になり、「野球かサッカー、何かスポーツに興味を持ってくれないかな?」と思っていたタイミング。国立なら家からも近いし、私自身も10数年ぶりにJリーグを覗いてみることにしました。
鹿島側での招待だったのですが、子供が「青いチームを応援する!」と言い出し(笑)、急きょマリノス側を応援することに。バックスタンドの上の方で、周りも私たちと同じような当選組のご家族が多そうな、のどかな雰囲気でした。
試合はアンデルソン・ロペス選手の先制で盛り上がったものの、その後逆転され……最後に1点返したけれど3-2で終了。子供は残念がっていましたが、この時はまだ家族全員そこまで思い入れがなかったので、「あー、負けちゃったね。でも楽しかったね」くらいの軽い気持ちで帰宅しました。去年の観戦はこの1試合だけでした。
ぼくとパパ、約束の週末
24年11月頃、こんなタイトルの映画が公開されていたのをご存じでしょうか? (公式サイト:https://bokupapa-movie.com )
自閉症の10歳の息子とパパが、自分たちが応援するチームを決めるために、ドイツ中のスタジアムを巡るというお話です。こだわりが強い息子の特性がうちの子とそっくりで、もう共感しかなくて……。 「どっちのサポーターになるの!?」と身内でもめたりするシーンなど、サッカー好きの方はもちろん、子育て中の方にもぜひ見てほしい作品です。
この映画に背中を押される形で、「また来年、サッカー観に行ってみようか?」という話になりました。
今年も「国立DAY」からスタート

暖かくなってきた春、「小中学生を無料招待!」という文字にまたまた踊らされ(笑)、ヴィッセル神戸 vs アルビレックス新潟を観に国立へ。
この日はホーム側のユニフォーム配布日!神戸のシャツをちゃっかり着て応援しました。「2年連続王者の神戸なら、ここは勝つよね」なんて思っていたら、結果は0-1で新潟の勝利。 でも、この試合を境に子供のサッカー熱が急上昇!「次はいつ行けるの?」と毎日聞かれるほどの大変な騒ぎに。
「どうせ通うなら、ファンクラブに入って1つのチームを推したいよね」 「せっかくなら何か貰える日がいいよね」 と家族で会議。
- ファンクラブ特典で1試合分の招待券がつく(ほぼ会費の元が取れる!)
- 近々ユニフォーム配布の試合がある
- 家から現実的に通える場所
- 去年観戦して、名前を知っている選手が少しいる
そんな「偶然」が重なり、我が家は横浜F・マリノスを応援することに決めました。 でも、いざ調べてみると……開幕から1勝5分8敗でなんと最下位!? 監督交代のニュースもあり、オリジナル10(Jリーグ創設時からの名門)で一度も降格していないチームが、まさに絶体絶命のピンチ。 「なんか、降格してほしくない!」という判官贔屓のような気持ちも湧いてきて、「今年1年、全力で応援しよう」と心に決めたのでした。
5/17 ホーム京都戦(雨の洗礼)

5連敗中かつ中2日でのデーゲーム。
雨予報ということもあり、ユニ付きのチケットがリセールで安く出ていたのを買います。
席はゴール裏の端っこ。でも、カッパがないと確実にびしょ濡れになる前の方……。サッカーって、野球と違って雷さえなければ大雨でもやるんですね。選手もサポーターも本当にタフ! 試合は0-3で完敗。終了後、ゴール裏に挨拶に来た選手たちにブーイングが飛ぶ光景を見て、「プロの世界の厳しさ」を突きつけられました。
社長さんから「絶対残留させる」という声明文が出るほどの非常事態。……本当に大丈夫かな?
https://www.f-marinos.com/news/club/8695
5/25 ホーム鹿島戦(ビギナーズラック)
ちなみにファンクラブに入ると抽選ですがイベント参加の権利が当たることがあります。
なんと、選手とハイタッチできる「ハイタッチキッズ」に子供が当選! 入会したてだから優先してくれたのかな?なんて思っちゃうくらいの幸運でしたが、子供にとっては一生モノの経験になりました。 試合は、首位独走中の鹿島相手に「今日も厳しいかも……」と弱気でしたが、まさかの3-1で勝利!初めて応援して勝てた、記念すべき1日になりました。

5/31 アウェイ町田戦(天空の城へ)
「天空の城」と呼ばれる町田GIONスタジアムへ初遠征。 ドラクエみたいな世界観で、売店が「武器屋・防具屋」になっているのが可愛くてテンション上がりました! 大雨の中での観戦でしたが、結果は3-0で完勝。アウェイで勝つ喜びは、ホームとはまた違った格別なものがありますね。

ただ、この2連勝がパトリック・キスノーボ監督の退任判断を遅らせたという後日談あり。
6/21 ホーム岡山戦(激動の監督交代)

その後、天皇杯でのラインメール青森戦、アウェイ新潟戦で連敗していた時のような後ろにボールを回してのサッカーに戻って素人目にもこれは・・・というなんだかモヤモヤする試合が続いていた時期。
6/18にはついにはパトリック・キスノーボ監督の退任という大きなニュースが飛び込んできました。シーズン中に2回も監督が変わるなんて、サッカー界では相当な緊急事態ですよね……。
この日は暫定的に大島秀夫ヘッドコーチがこの試合指揮を執ることに。
「先制されたら勝てない」という嫌なデータ通り、早い時間に点を取られて0-1で敗北。でも、最後まで攻め続ける姿勢に「次は期待できるかも?」と、暗闇の中に少しだけ光が見えた気がしました。
そして正式に6/24に大島監督が内部昇格の形で決定。6/25のFC東京戦では孤軍奮闘していた遠野選手が右アキレス腱断裂で今季復帰絶望。
7/12練習中に渡邊泰基選手も半月板損傷で同じく年内復帰無理・・・
7/20 ホーム名古屋戦(夏の思い出)
その後もなかなか勝てずにこの時期、一部サポーターによるトラブルがあって、一ファンとしてすごく悲しい気持ちになりました。「チームが苦しい時こそ、私たちが支えなきゃいけないのに……」って。
そんな中でエースであるアンデルソン・ロペス選手との涙の別れ(シンガポールのライオンシティセーラーズFCへ移籍)もPKで勝たせてくれてありがとうという中でのホーム名古屋戦。
夏休み企画「キッズスタジアムSUMMER」で、子供たちは大はしゃぎ!
なんと魚釣りイベントで当たりを釣って植中選手のサイン色紙が当たりました。初めてのサイン物です。
試合の方は日程が空くと、良くなかったときのサッカーをして負けるというのを繰り返していたこともあり不安視していましたがJ2いわきFCから移籍してきてくれた谷村選手が先制し、3-0で快勝!

夜23時帰宅は低学年の子には少しハードでしたが、勝ったおかげで最高のご機嫌で寝てくれました。
7/30 リヴァプール戦(世界レベルの凄み)
Jリーグワールドチャレンジと銘打った昨シーズンリーグ優勝したリヴァプールとの試合。
勝ち負けは一旦置いておくとして、ディーンやユーリといった新加入の選手も含めて色々試す場という認識でしたが 「ホームなのに、スタンドが真っ赤!」とびっくり。リヴァプールファンの多さ、平日19:30開始でチケットも高いのに6万7千人という大観衆の熱気に圧倒されました。

植中選手のゴールで先制した時は「まさか勝てる!?」と夢を見ましたが、本気を出した相手にあっさり逆転……。負けず嫌いな子供はものすごく不機嫌になってしまいましたが、これも良い経験かな(笑)。
9/13 ホーム川崎戦(ユニ配布日のジンクス?)
8/30神戸戦で松原選手が半月板損傷で今季復帰絶望。DFの離脱が相次ぎます。
最近サッカー観戦ばかりで疲れるという家族のクレームから時間が空いて、この日は「横浜一丸ユニフォーム」の配布日。でも私、嫌な予感がしていたんです。前回のユニ配布(5月の京都戦)も負けていたから……。 的中してしまい、0-3の完敗。唯一の救いは、スタジアムが光の演出で包まれた「トリコロールギャラクシー」が綺麗だったことくらい。でもこの負けが、チームの戦術を大きく変えるきっかけになったみたいです。

9/28 アウェイFC東京戦(今季一番のドキドキ)
9/20ホームアビスパ戦では相手にボールを持たせる戦いに変えて2-0、9/23アウェイガンバ戦では先制するも1-3で逆転負け。
それでも以前ほど不思議と悲壮感は感じなくなってきていました。
久々のアウェイ遠征、味スタへ!マスコットのマリンちゃんも「初アウェイ」ということで、家族で気合を入れて応援しました。

前半終了間際に谷村選手のゴールがVARでオフサイド判定で取り消しで嫌なムードで折り返し。
後半キャプテン喜田選手の先制ゴールからの谷村選手の怒り(?)の2ゴールで3点差あれば大丈夫だろうーからの守りに入って防戦一方であと一歩で追いつかれるぎりぎりの3-2で勝利。

今季1ドキドキした試合でした。
10/18 ホーム浦和戦(ベストゲーム)
10/4にアウェイ柏戦でルヴァンカップ含め柏相手に4敗という、今期強いチームはそりゃ強いよねという試合を経ての今試合。
浦和はホームではとても強いけれど、アウェイはそこまででもないというデータを仕入れ、5月以来のゴール裏に陣取って、気合たっぷり。

強力なサポーター↑の応援もあり、結果は4-0!今シーズンの「ベストゲーム」と言ってもいいくらい、完璧な試合でした。新加入のクルークス選手が本当に神様に見えました。

10/25 ホーム広島戦(勢いに乗って)
前節の勢いのまま行きたいところに相手もルヴァンカップ決勝を控えているサンフレッチェ広島。
広島は昨年に街中に新スタジアムができて、噂では野球より盛り上がっているとも聞きます。
そのうち広島伺いたいと思います。


試合の方は下馬評を覆して3-0で勝利し、これでいよいよJ1残留が現実味を帯びてきました。
11/30 ホームC大阪戦(ありがとうホーム最終戦)
前節のアウェイ京都戦で見事リベンジを果たし、ついにJ1残留が決定!
そんな中での選手に直接ありがとうと言えるホーム最終戦。
植中選手の4試合連続ゴールで先制し、リーグ戦初出場のGK木村選手のファールによるPKで1点返されるもクルークス、ディーンのゴールで終わってみれば3-1の快勝。笑顔でシーズンを締めくくることができました。

今年の観戦は以上で、振り返ってみれば、リーグ戦の現地観戦は7勝3敗。

まとめ:サッカーが変えてくれた我が家の週末
最初は「無料招待だし、行ってみるか」という軽い気持ちだったのに、今では……
- Jリーグの招待がきっかけで、すっかり「沼」にハマった(今年のリーグ入場者数、過去最多だったみたいですね!)
- ファンクラブは絶対入るべき!(貴重な体験ができるチャンスが本当に多い)
- 週末の予定がサッカー中心に(試合がない週は、なんだか寂しい……)
- DAZNにも加入(全試合観られないので必須。勝った試合は何度も見返します!)
- サッカーの「昇格・降格」があるヒリヒリ感が面白い
- 地元で開催されるJ3や地域リーグも応援しに行くようになったJリーグの無料招待が入り口となって定期観戦する身になった
極めつけは、年末の福袋(3万円と15万円!)を「安い!」とまでは言いませんが、迷わず買っちゃうくらい好きになっていたこと(笑)。 家の中には、もはや神棚レベルでサポーターグッズが増えています。
来シーズンは、目指せ優勝! 最後に、ガンバへ移籍しちゃう植中選手と、来季の復帰を心待ちにしている推しの遠野選手のサインを自慢して(笑)、締めくくりたいと思います。
長いお話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

